2025.06.20
保険代理店は顧客の味方か ― 利益相反の現実と向き合う
改正保険業法の成立を受け、金融庁は保険代理店に対する監督を強化しています。
不祥事の続発を背景に、代理店の役割や顧客との関係性が改めて問われています。
本稿では、保険代理店を取り巻く課題と、顧客が自分に合った保険を選ぶためのポイントについて解説します。
金融庁による監督強化
金融庁は、改正保険業法を根拠に保険代理店に法令順守体制の整備と、保険会社による監督強化を義務付けました。
さらに、保険代理店の監督・検査に特化した「保険代理店モニタリング室(仮称)」を7月に設置する予定です。
不祥事が相次ぐ保険代理店
旧ビックモーターによる保険金の不正請求をはじめ、保険業界では不祥事が後を絶ちません。
生命保険の分野でも、広告費の高い特定商品を優先的に紹介する代理店の営業手法が問題視されています。
代理店の利益相反構造
もちろん、違法行為と単なる営業姿勢は同列に語れません。
しかし、保険代理店は営利企業であり、広告費や手数料の高い商品を勧めやすい仕組みになっているのも事実です。
これは「利益相反」と呼ばれる状態で、顧客の利益と代理店の利益が一致しないケースが多く存在します。
車や携帯電話の購入時に不要なオプションを勧められるのと同様、
代理店も違法でない範囲で「最も儲かる保険」を勧める傾向にあるのです。
自分に合った保険を選ぶ方法
では、顧客が本当に自分と家族に合った保険を見つけるにはどうすればよいのでしょうか。
第一の方法:自分で勉強すること
第二の方法:お金を払ってプロに相談すること
ここでいうプロとは、相談料を受け取る代わりに特定の商品を勧めないファイナンシャルプランナー(FP)などです。
知識を購入し、選択と決定をサポートしてもらうイメージです。
定期的な見直しの重要性
多くの人が社会人になったときや結婚・出産のタイミングで保険に加入しますが、
保障内容をよく理解しないまま保険料だけを払い続けているケースも少なくありません。
人生のステージに応じて、定期的に内容を確認・見直すことが不可欠です。
専門家への相談を
ゆびすい労務センターでは、ライフプランニングに関する相談を随時受け付けています。
「今の保険は本当に自分に合っているのか?」と感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。
名古屋支店
特定社会保険労務士 山口征司
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