2025.10.08
個人向け社債が人気上昇中!注目の理由とリスクを解説
安定した利回りを求める個人投資家の間で「個人向け社債」が注目を集めています。
銀行預金より高い利息を狙える一方で、リスクも伴うため、正しい知識を持って判断することが大切です。
今回は、個人向け社債の基本からメリット・注意点までわかりやすく解説します。
個人向け社債とは?
企業が資金調達のために発行する「社債」(会社の借金の証書)のうち、個人投資家向けに販売されるものです。
購入すると企業にお金を貸す形になり、決められた期間(償還期間)が終わると元本が戻ってきます。
その期間中は、定期的に利息(クーポン)が受け取れます。
銀行預金より利率が高いことが多く、比較的安定した運用が期待できる金融商品として注目されています。
実際、2025年7月末に始まった楽天グループの社債販売は、発売開始直後にアクセスが集中し、多くの人が購入を試みました。
個人向け社債のメリット
安定した利息収入
決められた期間ごとに利息(クーポン)が支払われ、安定的な収入が期待できます。元本の安全性が比較的高い
信用度の高い企業が発行する場合、元本は償還時にほぼ確実に返ってきます。銀行預金より高い利回り
低金利環境の中で、銀行預金を上回る利回りが魅力です。
個人向け社債の注意点
元本割れのリスク
発行企業の経営が悪化したり倒産した場合、元本が戻らないことがあります。流動性の低さ
満期まで持ち続けることが基本で、途中で売却しにくかったり、売却価格が下がる可能性があります。信用リスクの見極めが必要
企業の財務状況や信用格付けをしっかり確認して、リスクを理解した上で投資しましょう。インフレリスク
固定利率のため、インフレが進むと実質的な利回りが目減りする可能性があります。高利率商品はリスクも高い
利率が高いものには、それなりのリスクがあるため注意が必要です。
投資前に必ず確認すべきポイント
個人向け社債は比較的安定した金融商品で魅力的ですが、社債である以上、倒産リスクがあることは忘れてはいけません。
信用格付けという客観的な指標を必ずチェックし、リスクを理解した上で投資を行いましょう。
また、個人向け社債はNISAの対象外で、利息には約20%の税金がかかる点も注意が必要です。
個人向け社債は、証券会社や銀行の公式サイトで取り扱い中のものが掲載されています。
特に大手証券会社(SBI証券、楽天証券、野村證券など)は最新の募集情報を公開しています。
最後に
興味を持たれた方は、まずは信用情報を調べたり、少額から始めるなど慎重な検討をおすすめします。
そして、リスクを分散するために、個人向け社債だけに偏らず、
ほかの金融商品とも組み合わせて資産形成を考えることが大切です。
名古屋支店
特定社会保険労務士 山口征司
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