2025.09.29
会社の情報は持ち帰り禁止!テイクアウトはランチだけに
最近、大手企業で「社員が情報を持ち出して出向廃止に…」というニュースがありました。
ちょっと他人事に聞こえるかもしれませんが、実はどんな職場にも“持ち出したらアウト”なデータや資料がたくさん眠っています。
今回はその身近なリスクについて考えてみましょう。
保険大手で起きた“情報持ち出し”問題
新聞やテレビでも報道されましたが、生命保険大手4社が、銀行などへの出向を原則廃止しました。
背景には、出向先の銀行で内部情報や顧客データを持ち出す事案があったとのこと。
私も初めて知ったのですが、保険加入を希望する方の病歴の確認等、銀行員では専門知識が足りないため出向の文化があったようです。
相当に繊細で重要な情報まで自社に持ち帰っていたようで、そんなに簡単に情報を持ち出せるんだなと驚きを禁じえません。
私たちの職場でも“対岸の火事”ではない
私たちの職場にも、顧客リスト、従業員情報、業務マニュアル、売上データなど、機密情報があふれています。
「自分で作った資料だから自分のもの」と思いがちですが、これらはすべて会社の財産。個人の所有物ではありません。
無断持ち出しのリスクは?
会社の許可なく情報を持ち出せば、まず就業規則違反として懲戒処分の対象になります。
さらに、顧客情報や営業秘密なら刑事罰の可能性、加えて損害賠償請求という民事責任も発生し、
弱り目に祟り目、罰の"全部乗せ"になってしまうリスクがあります。
情報を守るためのポイント
会社の許可なく持ち出さない
個人用PCやUSBにコピーしない
秘密保持契約を「形だけ」と思わず確認する
情報はお金と違って形がないため軽く見られがちですが、取り扱いを誤ればキャリアにも会社にも大きな傷を残します。
会社側としても「何が会社の財産か」「ルール違反したらどうなるか」を従業員に伝える責任があります。
情報管理は、社会人としての基本スキルのひとつといえるでしょう。
名古屋支店
特定社会保険労務士 山口征司
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