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2025.10.15

住宅ローン-学校では教えてくれない“お金の授業”-

多くの人にとって、住宅購入は人生で一番高額な買い物です。

現金一括で購入する人は少なく、数十年にわたるローンを組んで返済する人がほとんどです。

今日は、その住宅ローンについて分かりやすく解説します。

購入までで擦り減る精神

住宅購入は一生に一度の大きな買い物。そのため、購入までに年単位で検討される方も珍しくありません。

  • 予算が決まった後は、居住地域の選定からスタート

  • 一戸建てかマンションか、家族内で論争

  • 数度にわたるモデルルーム見学

こうしたプロセスを経て購入物件が決まる頃には、精神的にもかなり疲弊している方が多く、

その後の銀行選びやローンの決定も、不動産会社に導かれるまま選ぶパターンが少なくありません。

住宅ローンは工夫できる

住宅ローンには「返済方法」と「金利タイプ」があり、それぞれ選択が可能です。

返済方法

  • 元利均等返済:毎月の返済額が一定。返済当初は利息の割合が多い

  • 元金均等返済:毎月の元金返済額が一定。毎月の返済額は多いが、元金が減ると利息も減り、総返済額は抑えられる(※金利水準によって差は変動)

金利タイプ

  • 固定金利:借入期間中、金利はずっと一定

  • 変動金利:金利は半年ごとに見直され、返済額の変更は5年ごとが多い

  • 固定期間選択型:当初5年や10年など固定金利、その後変動金利に移行するタイプもある

多くの住宅ローンは「元利均等+変動金利」

なぜこの組み合わせが多いのでしょうか?

  • 元利均等返済:毎月の返済額が一定で家計計画が立てやすく、銀行も管理が簡単

  • 変動金利:当初の金利が低く借りやすい。銀行も金利変動でリスク調整可能

ざっくり言えば「銀行も借り手も無難」という理由です。

実際、新規貸出では変動金利型が約6~7割を占めています。

ライフプランに合った選択を

住宅購入時には、不動産会社からローン候補の提案がありますが、自分で銀行を比較して選ぶことも可能です。

また、返済方法の選択は重要です。元金均等返済は総返済額を抑えられることがありますが、

最初の返済額が大きいため家計とのバランスも考える必要があります。

購入前に少し頑張って比較することで、購入後のライフプランに良い影響を与えることができます。

団体信用生命保険の存在も忘れずに

住宅ローンを組む際、多くの銀行では 団体信用生命保険(団信) に加入することが前提となります。
団信は、ローン契約者が死亡または高度障害になった場合に、ローン残高が保険で支払われる仕組みです。

以下の点を理解しておきましょう。

  • すでに生命保険に加入している場合、団信と保障内容が重複することがあります

  • 「無駄に保険料を払っていないか?」を確認することで、保険料の見直しや節約につながる場合があります

住宅ローンとセットで、保険も一度整理してライフプラン全体を見直すことが大切です。

まとめ

  • 住宅ローンは「返済方法」と「金利タイプ」を理解して選ぶことが大切

  • 元利均等+変動金利は多くの人に選ばれる無難な組み合わせ

  • 元金均等返済や固定金利も視野に入れ、家計・ライフプランに合わせてカスタマイズ可能

購入までで疲れてしまいがちですが、ローン選びで少し工夫するだけで、長期的な返済負担を減らすこともできます。

 

名古屋支店

特定社会保険労務士 山口征司

 

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